地域おこし協力隊募集・企業を呼び、職業観を育む施設の運営
住田町役場

ABOUT 会社紹介

岩手県住田町・人口5000人のちいさな町で。

岩手県の内陸部に位置する町。2011年の東日本大震災では多くの被害が発生し、町は混乱状況に陥りました。そんな状況下でもいち早く仮設住宅を建設し、沿岸部から津波による被災者の方々を受け入れることを決めたのです。仮設住宅は100世帯近くの避難生活を支え、再出発へとつなげました。多くの被災者が身を寄せ合ったこの場所には、県内外から多くのボランティアが駆けつけました。 復興に向かって歩み出す中で町に育まれたのは、町外・県外の方々との繋がり。その絆は、支援に目処がついた後も絶えることはありませんでした。多くの方が関わり方を変えながらも住田町と繋がり続けてくれたのです。その中から、住田町に移住したり、この町で新しい家族となったりする方も出てきました。 高齢化、少子化、人口流出。日本の多くの地方と同様に住田町もあらゆる課題を抱えています。このまま人口減少が進めば、15年後には人口は半減すると言われています。それでもこの町の”何か”に惹かれ、住田町で暮らすこと・働くことを選んだ人がいます。その事実が、住田町の宝、希望です。新しい風が吹き込んだことにより、祭りに活気が戻り、交流施設ができ、少しずつ、一歩ずつ、前に進んでいる。それが住田町の”今"です。

BUSINESS 事業内容

勤務地は元・仮設住宅。「働く・学ぶ」をテーマに地元の中高生や町内外の大人が集う施設です。

イコウェルすみたとは
全世帯の再出発を見届けた後、仮設住宅は解体。その部材は住田町に新しい風を呼び込む施設として生まれ変わりました。それが「イコウェルすみた」です。施設の詳細はこちらをご覧ください。 ◎イコウェルすみた公式サイト(https://www.icowell-sumita.com/) ◎移住スカウトサービスサイトSMOUT(https://smout.jp/plans/10491) ●施設概要 ・短〜中期のサテライトオフィスとして使える【オフィス棟】 ・町内外の大人のワークスペース、中高生の自習スペースとして使える【共用棟】 ・住田暮らしを体験できる【滞在棟】 ・ラーニングワーケーションのプログラムに活用される【展示棟】
地域おこし協力隊を募集します(施設の運営・イベント企画)
【住田町がイコウェルすみたを通じて実現したいこと】 ●なぜ「働く・学ぶ」をテーマにした施設が必要なのか? 地域の若手人材が抱える課題。それは職業の選択肢が少ないこと。そもそも自分の人生にどんな選択肢があるのか、知る機会が少ないこと。その状況が人口流出を加速させています。この町でできる仕事は少ない、と多くの人材が大学進学や就職でこの町を出ていってしまう。当然といえば当然の流れです。 イコウェルすみたでは、地元の中高生や町内外の大人が一同に集える場所を作ることで以下を実現し、人口流出の流れを抑えたいと考えています。 ①住田町に新たな雇用を作る サテライトオフィスとしてこの施設を利用したい町外の企業を誘致する。短〜中期間利用していただき、この町を気に入った企業に町内の空き店舗を紹介。住田オフィスとして稼働を開始し、将来的に地元人材の採用につなげる。 ②多様な働き方を知る機会を作る 地元の中高生が、リモートで働く大人と同じ空間で過ごす。「未知の地元企業」「地方に住みながら都市部の仕事をする大人」を知る。実は活躍している地元企業や、一度町を出てもUターンする道があることに気づき、将来の選択肢が増える。 職業観を養うイベントなども開催し、イコウェルすみたを利用する企業や大人と繋がることで、自分の将来を主体的に考えるようになる。 ③新しい取り組みを生む 住田で働く人・都市部で働く人が繋がり、新たなビジネスチャンスの場となる。 地域プロジェクトマネージャーには①を、地域おこし協力隊には②を中心に取り組んでいただきます。ただ、業務に明確な区切りがあるわけではありませんので、その都度イコウェル運営メンバーで最適な動き方を考えていければと思います。 岩手・東北へのIターン、Uターン、移住を考えている方。地域おこし何かしらの形でまちづくりに関わりたい方。地域おこし協力隊に興味がある方。ご応募をお待ちしております。
地域おこし協力隊のミッション
中高生に対し、多様な働き方を知る機会を作るために、まずはイコウェルすみたを利用してもらう仕掛けづくりに取り組んでいただきます。 ●地域住民に対し利用者拡大のためのPR活動 ●イコウェルすみたを活用した各種イベント企画 ●利用者へのご案内など施設管理業務 <プロジェクトのメンバーから> 2023年5月に地域プロジェクトマネージャーに就任した関です。地域おこし協力隊の方と一緒に、イコウェルすみたを通じた住田町活性化を考えていきます。私は町外の企業へのアプローチ、地域おこし協力隊の方は町内あるいは近隣地域へのアプローチ。役割は違えど、目指すゴールは同じです。この町にある価値をどう探り、どう魅力化し、生かしていくか。一緒に考えましょう。

WORK 仕事紹介

イコウェルすみたの運営をサポートする仲間をご紹介します。

「お願い奈良さん!」復興支援で来たのに気づいたら教育も福祉も
奈良朋彦/神奈川県出身・住田町在住 一般社団法人邑サポート 代表理事 都市と地方は自立しつつも相互関係を持ち、国全体が維持されています。たとえば都市で消費される食糧が地方から供給されているように。エネルギーや人材、あらゆる経済活動も同様です。2011年の東日本大震災はそれを顕在化させた気がします。復興のため、住田町で仮設住宅の運営支援をするなかで「『地方でも暮らしや生活が持続できる』と思える、魅力ある場所になってほしい」と考えるようになりました。 今、団体として取り組んでいる活動を一部ご紹介します。 【住田高校の魅力化推進事業】 全国で少子化と共に高校の統廃合が進んでいます。しかし高校という教育機関が一つ消滅すれば、その地域の人口流出も加速しかねません。その事態を防ぐため、住田高校では町独自のカリキュラムである「地域創造学」を核に、他校との差別化を図り魅力化を進めています。地域住民、教師、教育コーディネーター、その他あらゆる地域の大人が連携して高校生をサポートし、彼らの視野を広げ、挑戦を後押しする仕組みです。 【住民自らおこすプロジェクトでまちを活性化する「小さな拠点づくり」】梅の木の植樹で空き地再生、遊休農地を活用した蕎麦栽培、高齢者向けの「免許返納に備えた路線バス体験ツアー」の実施。どれも住民が自主的に進めている活動です。僕は事業の組み立て方などの後方支援を行っています。重要なのは、住民が主体となって地域の未来を考え、アクションを起こし、そして活動を続けること。そこでコミュニティが生まれ、関わる人の居場所になり、この町で暮らす喜びや生きがいとなるのです。 このほか町内の助け合い文化に価値を見出す調査、中高生向け自習支援塾の運営、イコウェルすみたの企画・運営など。震災後の支援活動が長期にわたる中、町の皆さんから地域づくりの役割を与えていただきました。見え隠れする「住田町の暮らし」をきちんと捉えながら、できることに一つひとつ向き合ってきました。今はこの町に移住し、結婚して子どもも生まれています。震災以降10年に渡り活動を続けたからこそ町民の方々の誇りが見えてきた気がするのです。この小さな町・住田で地域に溶け込み、かつ外ともつながりながらどう暮らし続けていくか。町の皆さんの多才な力と一緒に取り組むことで、地域から日本を元気にできると信じています。
通う町から暮らす町へ、ついには起業しオフィスまで設けました
伊藤美希子/神奈川県出身・住田町在住 株式会社ビーアイシーピー・ハナレ 代表取締役 一般社団法人邑サポート 所属 2011年、被災地を支えたい思いひとつでこの町にやってきました。邑サポートの一員として仮設住宅に住む方々のコミュニティづくりに奔走しましたね。支援がひと段落した後も住田町に通い、コロナ禍には拠点を住田町へ。本業では東京本社のマーケティング支援会社に勤めており、住田からリモートで繋ぎ、都市部企業の販促や商品開発を支援する毎日でした。 当時、住田町では「マーケティング」と言う言葉は馴染みのない単語でした。でも「伊藤さんが面白い仕事をしているらしい」と、商工会や町内の高齢者向けにマーケティング講座を開いてほしい、中学校で講義をしてほしいという依頼が舞い込み始めたのです。要望に応えるうち、マーケティングの仕事は都市部や大手企業だけのものではなく、住田町のような小さくて力が無いとされているところにこそ必要ではないか、と気づきました。マーケターとして積み上げてきた「対象を深く理解し、今ある資源を再解釈して可能性を見出す」ノウハウを活かし、この町の課題解決にもっと向き合いたい。また「住田町でマーケターとして活躍する」こと自体が、この町に新しさをもたらせるのではないか。そう思いました。会社にこの想いを伝えた結果、株式会社ベストインクラスプロデューサーズの住田オフィスとして、ビーアイシーピー・ハナレが誕生しました。クライアントは都市部の企業と住田町。都市部案件では化粧品会社や食品会社を、住田町案件では住田高校などのマーケティング支援を行なっています。 どんなツールで、どうPRして、どう人を巻き込んでいくか。課題と解決は俯瞰した目線で考えることを心がけています。現在の拠点はこの町ですが、県外や海外に行くことも多い生活です。あっちこっち飛び回って働いているからこそフラットに町を見つめられるのかもしれません。そして何かコトをおこすときには、指示を出すだけのアドバイザーではなく、真っ先に自分が動くプレイヤーであることを心がけています。「私は住田町という土台の上で活躍させてもらっている」と思っていますし、そうである以上、自分の行動に責任を持ちたいからです。この町に関わって10年以上。こうして受け入れていただいていることへの感謝を忘れずに、恩返しをしていけたらと思います。
人を繋ぎ続ける草の根活動を楽しんでたら生まれちゃった化学反応
植田敦代/岩手県花巻市出身・住田町在住 一般社団法人SUMICA副代表 NPO法人wiz理事 おとりもち代表 住田町地域おこし協力隊OG 東京で人材業界の営業として働いていました。復興支援員としてこの町にきて、集落支援員、地域おこし協力隊として活動し今に至ります。現在は子育てをしながら、まちや世田米駅の運営、企業研修やインターンシップのコーディネートを行なっています。形を変えながら関わり続けてきた中で、見えてきたことがあります。 集落支援員時代、「住民に調査して地域課題を探る」という業務がありました。100軒以上のお宅に伺い住田町の良いところや不満を聞いて回ったんですね。活動できるのは平日の昼間。自宅にいるのは高齢の方がほとんどで、若者がいないんです。課題はクリアしたもののこれで良いんだろうか?と。接点を持つために報告会の場を設け、そこで聞いた彼らの町への気持ちは、その後の私の活動のヒントにもなっています。 おとりもち主催のラーニングワーケーションでは、県外企業にお越しいただき、住田町の震災時の様子や地元企業の取り組みについて学んでいただきます。参加者の方も大満足で「この知恵は面白い」「維持してほしい」と感想をくださるんです。この声を私しか知らないなんて勿体ないじゃないですか。できるだけ町民の皆さんに共有し、地元テレビ局や新聞社にも必ず取り上げていただきます。すると自分にとっては「フツー」な住田の生活が、実は面白くて、個性や工夫に溢れていて、価値あるものなんだと実感できます。この町に住み、働くことに自信を持てるようになります。「敦代さんの考えたことなら協力するよ」と関係者が増え、プロジェクトの幅も広がり、プラスの感情が伝播していくのです。 町の活性化は気持ちだけでばどうにもできません。でも根っこにあるもの、ガソリンになるのは気持ちなんです。 拾えていない声は? 伝わるべき、なのに伝わっていない情報は? 自分にできる「もう一歩深いトコ」を探して行動する。どんどん人を巻き込んでいく。巻き込まれた人同士が繋がる。例えばメンバー間で、例えば講師と参加者の間で新しい学びや刺激が生まれ、住田町を起点にあらゆる化学反応が起きる…この町に価値を創出できていると感じられるようになったのはつい最近です。この波を止めたくないし、止めちゃいけない。そう思います。
塗装屋兼・ロックフェス運営兼・まちづくり企画兼…次は何やる?
村上健也/住田町出身・住田町在住 一般社団法人SUMICA 代表理事 有限会社村健塗装 代表取締役 震災で紡いだ町外との繋がりが、年月とともに薄れてしまうことに危機感を覚えました。繋がりを維持する取り組みが必要だ、と仲間と立ち上げたのが一般社団法人SUMICAです。現在は町内外の交流の場であるまちや世田米駅(http://machiya-sumita.iwate.jp/)を運営・管理しています。 毎年7月に住田町で開催される、KESEN ROCK FESの実行委員長も担っています。この日を機に帰省してくれる若者も増えてきました。「俺の地元でフェスやってんだよね」って、それだけで魅力じゃないですか。気合を入れて継続しなきゃと思います。ちなみに本業は塗装業。普段は作業服を着て、町の至るところで塗ったり修繕したりしています。つまり何でもやりたい人なんです。 「住田町? ああ、大船渡市に行く途中にあるとこね」って岩手県民に言われるんです。それが面白くなくて。でもね、ある友人が言ってくれました。「君と繋がったから住田に降りる理由ができた、高速道路にインターチェンジができたみたいだ」って。それならサービスエリアが充実していたら長く滞在してもらえますよね。あのお店をのぞいてみようか、ここでご飯をすましていこうか、そんな小さなキッカケをたくさん仕掛けられたら楽しいですよね。 住田町の商店街はここ数年でだいぶ変わりました。新たな施設に生まれ変わったり企業が入ったりと嬉しい変化もありますが、古い店がシャッターを降ろしていく頻度の方が高いかもしれません。どうにかしなければと焦りも感じています。だからひとつ挑戦してみたんです。空き家を買い取りコインランドリーを始めました。儲かってるんだか正直わからないけれど、旅行者には身軽でいられるってことで住田町に来るハードルを下げられるし、洗濯物が仕上がるまでの待ち時間で町民との会話が生まれたら、それだけで良い役割を果たしてくれるんじゃかな。一度閉じてしまったシャッターの奥にも、こうして掘り返せばあらゆるチャンスが眠っているはず。この商店街は原石がゴロゴロ転がっているようなものです。それに住民が価値が無いと思っているものを磨いて光らせるには、町外の方の視点が不可欠です。そこにワクワクしてくだされば、ぜひ一緒におもしろいコトを起こしませんか?

INTERVIEW インタビュー

住田町役場・企画財政課 佐々木(左)・紺野(右)
住田町役場から
現在のイコウェルすみたは、たまに見学者の方がいらっしゃるぐらい。施設を通じて実現したいこと…にはまだ程遠い状況です。 スタッフ不足により町内外へのPRも企業への営業活動も満足にできていません。地域おこし協力隊の方がそろってやっとスタート地点に立つことができます。正直、大ピンチです。 この仕事はおそらく、というかほぼ絶対、1人ではできません。もちろん、我々が一緒に頭を捻ります。加えて、自分の足で情報を稼ぎ(初対面でもすれ違う人にはみんな挨拶してくれますので、その流れでぜひ)、先輩移住者や住民に助けられ(上記メンバーの経験談はここでは書ききれません。他にも濃いキャラクター陣がこの町に隠れています)、地元住民の方と深く深く関わって(住田町は元・宿場町で栄えた場所。ウェルカム体制は万全です)いただけると大変助かります。 若者の職業選択肢を増やし、人口流出の波を抑える。ハードルが高い目標を掲げていますが、我々は本気です。是非とも力を貸していただきたいのです。地域おこし協力隊の要件に当てはまらないという方でも、もし興味があれば一度お問合わせいただけませんか? 他の形での関わり方・働き方を一緒に考えます。 岩手・東北へのIターン、Uターン、移住を考えている方。地域おこし何かしらの形でまちづくりに関わりたい方。地域おこし協力隊に興味がある方。ご応募をお待ちしております。

BENEFITS 福利厚生

交通費支給・クルマ貸与

クルマは通勤利用可・保険加入済。交通費は貸与されるクルマの燃料代になります。

家賃手当支給

家賃手当は2万円。住田の町営住宅の家賃は3万円ほどです。

有給休暇

初年度から有給休暇取得可能。夏季休暇・冬季休暇もあります。

おすそ分け

近所の方がおすそ分けしてくれる野菜、来訪した方からいただけるお土産など、決まった補助制度ではありませんがありがたいことが時々あります。

RECRUIT 求人情報

現在、以下の求人を募集しております。求人の詳細情報は各求人ページをご確認ください。

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